時々頼まれて飛行機部品の写真を撮る。
これがけっこう難しい。小指のつめほどもない小さいものから、風呂のバケツほどもありそうな大きなものまで。色、材質、部品の形状もさまざま。
「わたしだってセクシーに撮ってもらいたい」って部品もいうのかな。きみが一番美しく見えるのはどの角度?パシャッ。パシャッ。し・か・し、パソコンの画面で見ると、あれれっ、撮るときには見えなかったのに、部品表面にしっかりホコリが付いていたり、前から後ろまで十分焦点があっていなかったり、ぴかぴか表面が白飛びしたり、地面に接する部分がすっかり影になって部品の輪郭があいまいになってしまったり、気になることが次から次へと出てきた。たかが部品撮影と侮れない。
やはり写真を撮るのが趣味の友人バーントが協力してくれて、あーでもないこーでもないと試行錯誤をした結果、地面に接する部分があまり影にならないように、浮かせた低反射ガラスの上に部品をおいて、青い画用紙を背景に3方面からスピードライトで光をあてて撮る、という方法を考えた。その上で、必要に応じて、黒い厚紙で光を遮ったり、白い発泡スチロール板で光を反射させたりして調整をする。ガラス表面にどうしても部品が写りこんでしまうので、最後に背景だけを撮った写真と合成する。と、こんな感じに。
(第8回)
以下は備忘録として
撮影セットアップ
- スピードライト1 パワー 1/8 +0.3 zoom 24mm 距離:~2ft アンブレラ
- スピードライト2 パワー 1/8 +0.3 zoom 24mm ディフューザー出し 距離:~2ft シュートスルー・アンブレラ
- スピードライト3 パワー 1/64 zoom 105mm 距離:<2ft
- カメラ 130mm近辺、Manual Mode: F16、1/200 sec.、ISO640-800