昨日ブログに書きながら考えていた、優れたドラマの持つ力について、映画ラタトゥイユ(2007)に登場する料理評論家アントン・イーゴが端的に表現していた。
"Do you know what I am craving?.... A little perspective..... That's it! I'd like some fresh, clear, well-seasoned perspective."
新鮮であると同時に経験豊かな洞察に満ちたパースペクティブ(視点)、もっと風呂敷を広げれば新たな世界の見方を与えてくれることだと、彼は言っている。
そうですよね。
アントン・イーゴさん。ご自身の口からどうぞ。
料理について語っていらっしゃいますが、ドラマを含む創作活動すべてにおいて、すべからく当てはまる。そう広く理解してもいいですか。
(第24回)
【追記】
perspective 【名】
- 〔絵画などの〕遠近法、透視図法
- 〔遠くの物の〕遠近感、奥行き
- 景色、眺め
- 〔物事に対する〕見方、態度、視点
- 〔状況や事実の〕全体像、大局観
- 〔物事を〕評価する能力、見通せる力
(出典:英辞郎)
【追記2】
後日、日本語吹き替え版を観る機会があった。「パースペクティブ」が「(主人公リングイニの)将来性」と訳されていてびっくり。う〜ん、それでは全然意味が違ってくる。もしかして、perspectiveをprospectiveと間違えて訳したのではないかという疑念すら頭に浮かぶ。はっきりしたことはわからないけど、やっぱり違うような気がするなぁ。