セカンドメサのギフトショップのご主人が紹介してくれた本は、先住民族アナサージ(Anasazi)に関するものだった。

グランドサークルを巡ると、いたるところでアナサージということばを耳にする。

アナサージとは、西暦500年頃からグランドサークル一帯に住みながら、西暦1300年頃、集落(プエブロ)を捨て、こつ然と姿を消した先住民族といわれている。今のホピやナバホなどの人たちとどのように血が繋がっているのか、よくわかっていないらしい。

残された集落の遺跡や壁画などから、失われた彼らの記憶を再構築しようと、様々な努力がなされているが、今でも多くの謎につつまれた人たち。

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タイトル写真は、千年前としては画期的な集合住宅だったウパキ(Wupatki National Monument)。ひとつの集合住宅に何百人かが一緒に住んでいたらしい。

断崖絶壁の窪みにわざわざ集落をつくる〜メサ・ヴェルデ(Mesa Verde National Park)。アナサージ最大の集落群遺跡。

アナサージが残した壁画〜キャニオン・ディ・シェイ(Canyon de Chelly National Monument)。ギフトショップのご主人が、セカンドメサからハイキングでいけるような近場に、崖一面が壁画に覆われたすごい場所があるんだよ、と言っていたっけ。

(第31回)

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