友人のブルースとポーラに誘われて、メイシオ・パーカー(Maceo Parker)のコンサートを観てきた。会場は町外れにあるMusical Instrument Museum (MIM)。手に持っていたカメラのことをモギリの女性に指摘されたので、「えー、これは・・」と慌てて釈明しようとしたら「写真を撮ってもいいのは最初の2曲だけですよ」と先をこされ、びっくり。えっ、最近のコンサートはこういうことになっているの、それともMIMスペシャル?

客席わずか300席の小さなホールは、クラシック音楽向けのホールによく見られるような木目調の内装で、音響もいい感じです。

60年代から70年代にかけ、ファンクの帝王ジェームス・ブラウンのバックバンドでサックス奏者として活躍し、71歳の今も現役。ドラマーは甥っ子、女性バックボーカルのひとりも従兄弟とか。 ファンクのリズムに合わせ、中腰で手を前に出したり引っ込めたりしながら踊る姿を見て炭坑節や安来節を連想した。ファンクはアメリカの民謡だったのか!

隣の席は70代とおぼしき高齢の女性。旦那様とみえる男性に付き添われ、座席に身をあずけるようにぐったりと座っていたが、膝の上に置いた両手だけが別人のようにリズムに合わせて左右に調子よく振れていた。

演奏者と聴衆、ともに高齢化が著しいコンサートながら、最後はJBのナンバーでほぼ総立ち。まだまだいけるぞメイシオ!国内外の一流アーティストを呼んでくれて、小規模なホールで、しかもお手頃な値段で聴かせてくれるMIMにも感謝。この数年、運営が経済的にきびしいという噂も聞いたことがあるけど、がんばって続けてほしい。

メンバー

メイシオ・パーカー / Maceo Parker(Saxophone)
マーサ・ハイ / Martha High(Vocals)
ダーリーン・パーカー / Darliene Parker(Vocals)
ウィル・ブールウェア / Will Boulware(Keyboards)
ブルーノ・スペイト / Bruno Speight(Guitar)
デニス・ローリンズ / Dennis Rollins(Trombone)
ロドニー・”スキート”・カーティス / Rodney "Skeet" Curtis(Bass)
マーカス・パーカー / Marcus Parker(Drums)*

* メイシオの兄でドラマーのメルヴィン・パーカーの息子

(第2回)

*REVOLVER dino network 投稿 | 編集